超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
そして、
「森くん、夏休みに乃愛を軽井沢の別荘に誘ってくれたそうだけど、でもそれ無理だから。乃愛の親からNG出た」
と、一気に早口でまくしたてた。
え、王河の話って、まさかそれ!?
驚いて、ぽかんと口が開いてしまった。
同じく驚いたような顔をして、森くんが言った。
「……は? なんでそんなことを乃愛ちゃんからじゃなくて、藤城くんから」
「聞かなきゃならないのかって? そんなの、もちろん、乃愛の両親に聞いたのは俺だから」
「……は?ごめん、話が見えない」
片手で顔を覆ってから、その手をおろして森くんは王河に聞いた。
「まず整理させて。藤城くんは、この話、乃愛ちゃんから聞いたの?」
「いや聞いてない。教えてくれたのは夏帆だから」
「……って、ごめん。あたし達にもまったく話が見えてこないんだけど」
なっちゃんが謝りながら口をはさんだ。
「軽井沢ってなに? 森くんと乃愛ちゃんがふたりで行くの?」
となっちゃんが聞いたとき、
「みんな、こんなところで集まってどうしたの~? 教室に行かないの~?」
と、清水くんがトコトコトコッとやってきた。