超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 そして、

「森くん、夏休みに乃愛を軽井沢の別荘に誘ってくれたそうだけど、でもそれ無理だから。乃愛の親からNG出た」

 と、一気に早口でまくしたてた。

 え、王河の話って、まさかそれ!?

 驚いて、ぽかんと口が開いてしまった。

 同じく驚いたような顔をして、森くんが言った。

「……は? なんでそんなことを乃愛ちゃんからじゃなくて、藤城くんから」

「聞かなきゃならないのかって? そんなの、もちろん、乃愛の両親に聞いたのは俺だから」

「……は?ごめん、話が見えない」

 片手で顔を覆ってから、その手をおろして森くんは王河に聞いた。

「まず整理させて。藤城くんは、この話、乃愛ちゃんから聞いたの?」

「いや聞いてない。教えてくれたのは夏帆だから」

「……って、ごめん。あたし達にもまったく話が見えてこないんだけど」

 なっちゃんが謝りながら口をはさんだ。

「軽井沢ってなに? 森くんと乃愛ちゃんがふたりで行くの?」

 となっちゃんが聞いたとき、

「みんな、こんなところで集まってどうしたの~? 教室に行かないの~?」

 と、清水くんがトコトコトコッとやってきた。
< 160 / 298 >

この作品をシェア

pagetop