超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
でも、だからこそ、言うべきかな。
夏帆の言葉が途切れるのを待って、横目でチラッと夏帆を見下ろした。
『安心しろ。乃愛には言わない。でも、夏帆には……。また俺のことを“好き”だって、思わせてやるよ』
真剣とも、からかっているとも判断できない俺の態度に、夏帆の切れ長の大きな目が見開かれる。
『……えっ!?』
『だって、俺。カッコいいのが仕事だから』
クスッと笑ってそう言ったのは、夏帆の告白を深刻にしないための俺なりの配慮。
こんな風に言っておけば、きっと夏帆は、引いてくれるハズ。
『アンタ、それ。やっぱり……自分で言っちゃう!?』
俺のもくろみ通り、夏帆はわなわなと震えて、ものすごくイヤそうな顔をした。
そんな夏帆に向かって、付け加える。
『もちろん。プライベートでも、カッコよく決めてやるよ』
これは、返事はいらないと言った夏帆への、俺なりの返事。
“俺、乃愛にきちんと告白するよ”
それを告げることで、やんわり、“お前の気持ちは受け取れない”と伝える。