超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 一瞬、睨みつけるように俺を見つめ……。

 それから夏帆は、満面の笑みとともに大声で笑った。

『……ったく。ぶっそうなヤツ。つか、カッコ悪い瞬間なんか、俺にはねーの』

 わざと生意気な顔を作り、冗談ぽく言って、俺も夏帆と一緒に笑った。

 夏帆って、なにげにおもしれーヤツ。

 こんな面白いやつだったら、この後なれるかもしれないな。

 “友達”ってヤツに。

 歩きながら、あごに片手をあて、思い出し笑いをする。

 ずっと不思議に思っていたけど。

 今なら、どうして夏帆が乃愛の友達なのか、わかる気がする。

 アイツ、すっげー面倒見のいい、優しいヤツだったんだな。

 それとも、ただのおせっかいなヤツなのか?

 さっきよりもクスクス笑いを大きくして、俺はサングラスのブリッジを少し触った。

 もちろん、この前の夏帆とのやりとりを思い出したから。
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