超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
俺の剣幕に、乃愛は肩をすくめてシュンとした。
「だって……」
「“だって”じゃねーし。つか、好きじゃなかったら、キスもしないし、抱きしめたりもしないだろ。それに、この前の乃愛の16才の誕生日。『おまえの初めて、全部俺がもらうから』って言ったの、あれ、プロポーズだからな。ちゃんと覚えとけよ。それから乃愛、これからもずっと、俺に愛され続ける覚悟しろ」
はっきりと言ってからベンチに座り、乃愛を抱き寄せた。
ふんわりといい香りのする髪に、ちゅっと軽くキスをする。
「それにみんなの前で、乃愛は俺のって言っただろ?」
「え?あれ、乃愛は俺の幼なじみって意味じゃないの?」
「…………」
信じられない。
好きとは言わないだけで、俺、かなりの愛情表現をしてきたつもりだったけど、まさかここまでわかっていなかったのか。
それじゃあ、夏帆が言う通り、かなり不安になって当然だよな。
あー、全部俺が悪い。
薄闇の中、乃愛を見ながら数秒考え、名前を呼んで顔を上げさせる。
目と目が合ったタイミングで、俺は言った。
「櫻川乃愛さん、大好きです。だから俺と付き合ってください!」