超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡

 でも……たぶん、無理だな。

 俺のドキドキ、全部、乃愛に伝わってんな。

 だって……。

 乃愛に自分の気持ちを伝えてからするキスは、今までのキスと全然違うから。

 甘くて、とろけそうで、どうしようもない。

 今までだって、もちろん、乃愛のことが愛おしかったけど。

 もっともっと愛おしい。

 今までだって大事だったけど、その気持ちがより大きくなった。

 気持ちが通じたのがうれしくて。

 自分の腕の中に、乃愛がいるのがうれしくて。

 俺は、何度も何度もキスをした。

「……っ」

 もれる甘い声が、すごくかわいい。

「王河ぁ……」

 俺の体にしがみつく細い体が愛おしい。

「乃愛、好き」

 その言葉を言いたくて、仕方がない。

「あたしも。王河のことが好き」

 そう言われるのが、うれしくて仕方がない。
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