超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 でもこんな現実……ドキドキしすぎて、固まりすぎて、あたしそのうち石になっちゃうよ。

 でも、ほんとに石になっちゃうと困るから。

 その前に、ちょっとだけ……。

 ちょっとだけ、王河の顔を見たいなぁ。

 そう思って、チラッと……。

 ほんの少しだけ王河の顔を盗み見たら、クスリと笑う王河の視線にぶつかった。

 うぅ、カッコいい……。

 ほんの少しだけって思っていたのに、王河から目が離せなくなる。

「乃愛」

 優しくあたしの名前を呼ぶ、甘い声と甘い瞳。

 その声に、その瞳に、胸がきゅんと高鳴った。

 あたし、王河の声も目も好き。

 顔がすごく小さいところも、男の子なのに肌がものすごくキレイなところも、背が高くて足がとっても長いところも、オシャレなところも、センスがいいところも、全部好き。

 あたし、王河のことが大好きだよぉ。
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