【SR】幸せな結婚

亜弥は嗚咽しながら泣き続けた。

好きな人に受け入れて貰えない辛さとは、なんという悲しさだろう。

寿生以外に恋の経験をしたことがなかった亜弥にとって、初めて感じる痛みだった。


「私、お義母さんと別れて下さいなんて言いません。

英太さんともちゃんと夫婦を続けて行きます。

だから……先生に、ほんの少しだけでいいから私の気持ちを受け止めて欲しい、ただそれだけなんです――」


立ち上がり、まっすぐ寿生を見つめた亜弥は、突然着ていた洋服を脱ぎ始めた。


「な……何をするんだ……!」


「先生……私、好きな人に処女を捧げたいんです。

英太さんとはまだしていません。

最初は、どうしても先生に抱いて欲しいんです……」

< 41 / 47 >

この作品をシェア

pagetop