キミの愛情120%
今日一緒に過ごして改めて思った。
この人と一緒にいたら、まるで自分が世界一幸せな女の子みたいに錯覚してしまうんだ。
それはきっと先輩が、女の子の好みに合わせて尽くしてくれるから。
どこまでも先輩が、女の子優先でエスコートしてくれるから。
先輩は困ったような顔で「んー」と言うと、近くのベンチへ向かって歩いて行った。
腰掛けた先輩の横に、一人分のスペースをあけて座る。
それだけで先輩は可笑しそうにニヤニヤ笑ってくる。でも、距離をつめろとは言わなかった。
「……なんでだろうねえ。なんか、やめらんないんだよね」
「優しくするのが?」
「んー。俺さ、別に我慢しながら女の子と接してるわけじゃないんだよ。優しくしたいから優しくしてるっていうの? そしたらさ、優しくしてくれるじゃん。相手も」
「……まあ、そうですね」
先輩の綺麗な横顔を、イルミネーションの光が照らす。
その顔はどこか寂しそうで、だけどゆるぎない何かがあった。