キミの愛情120%

┗ “ 君が知ってる俺のこと ”




「あ、里菜。おけおめ~」


クリスマスイブから2週間、新年最初の登校日がきた。

駅でいつものようにマルとチョコちゃんに会い、新年の挨拶。結局ふたりとは冬休みのあいだ会わなかったし。

でも今年もこうやって、ふたりと一緒に登校できることが嬉しいな。


「あ。てか里菜、クリスマスどうだったの」

「えっ!?」


ドキーン。

あまりにいきなり聞かれてびっくりした。ふたりに話す心の準備ができてない!


「り、リナのことはぁ、後でいいよお~。先にふたりの話聞きたいなあ」

「えー、でも……」

「まあいいじゃない。ほらマル、汐見先輩とのバカップルぶりをひけらかす絶好のチャンスよ」

「ひ、ひけらかさないよ!!」


かあーっと顔を赤くしてマルが慌てる。今やマルと汐見先輩のバカップルぶりは全校生徒が知っているので、こんなところで否定しても手遅れだ。



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