キミの愛情120%


『里菜、まさかまだ家に帰ってないの? 何かあったんじゃないでしょうね』

『大丈夫? 手が早い元カレさんに何かされてない?』

『気づいたら返事して』

『心配だよ里菜~!!』


ふたりから怒涛のメッセージが届いていた。チョコちゃんは亮平さんが手が早くて女癖の悪いチャラ男だと覚えているから、心配になったんだろう。



「ご、ごご、ごめん二人とも……っ」



未読メッセージをすべて既読にしていくと、最後の1分前のチョコちゃんのメッセージが目に入った。


『今どこ? さすがに遅すぎ。松原先輩にも連絡しといたから、迎えに行ってもらうわ』

「え……」


そのとき、目の前に誰かが立ち止まった。目に入ったのは男性もののローファーで、目線をあげて見えた人物に目を見開いた。







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