キミの愛情120%

┗リナと先輩の恋愛



さすがの神経図太女リナも、あの状態の知り合いを横目に優雅にティータイムはできなかった。

大嫌いな男だけど。でもその前に、一応親友の彼氏の友だち、だから。


そのまま手つかずのケーキの皿を持って、あえて有無は言わさずドカッと先輩の目の前の席に腰を下ろしてやった。

そんなリナを、先輩はタオルで髪を拭きながら驚いた顔をして見つめてくる。

ふん。女タラシめ、ざまあみろ。いい気味だまったく。海より深く反省しろ。



「……チーズケーキ。リナ、一人じゃ食べきれないんで、一緒に食べます?」



先輩はさらにぽかんとした顔でこっちを見てきた。


「……なんですかあ、その顔。いらないならいーですけど」

「えっ、あ、いやいや! いるいる! いただきます!」

「…………」

「……ふっ」


すると、先輩は肩を震わせて静かに笑い始めた。どこまでも失礼な野郎だな。地球の裏側まで奥深く反省してほしい。



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