極上の愛に囚われて

 彼の手のぬくもりが離れてしまうまでのしあわせを噛みしめ、切ない気持ちを押し隠している。

「じゃあ、おやすみ。またいつもの時間に」
「うん、おやすみなさい」

 走り去っていくタクシーを見送って、自宅に入った。


< 21 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop