LEVEL
それから新岡さんがアタシをベリッと離れた。
アタシは意味わからなくて?が取れなかった。
新岡さんはそんなアタシにふっと苦笑いをした。
すると新岡さんはスルリとアタシから離れてアタシの来たほうへ歩き始めた。
そっちは岡田くんがいるのに……。
「杉浦さん泣かしたら許さないからねッ!!」
大きな声にビックリして肩をすくめた。
ちょっとすると目の前から新岡さんは息を乱してどかどかと歩いてきた。
「頑張ってね」
苦笑いでニカッっと笑いながらアタシの頭にぽんっと手を置いた。
「うっ、うんっ!!!」
強い風が吹く中、ニカッっと笑っている新岡さんは最高にかっこよかった。