LEVEL



「杉浦いる?」
ピクッ
「杉浦ー?今はいねーけど?」
「そっか、サンキュー」

お、岡田くん…だ///



「ほら、頑張れ」
「う、うん…///」
深呼吸して…。

「いるじゃん」
!!??
顔を上げると汗で髪が少しひっついている岡田くん。
「な、何……?」
「グローブ」
「…」
グローブ
グローブ…
グローブ……



「あっご、ごめん;;」
ダッシュで教室に入って机の上に置いていたグローブを渡した。
「修平、先行っとくぞー」
「おー」

「ごめんね;;」
「あーいいよ」

「俺のグローブ臭ぇーから石鹸で洗ったほうがいいかも;;」
匂ってみたら…
「臭っ;;」
革の匂い…?
「あはは」
「///」
また無邪気な笑顔見れちゃった。しかも目の前。

いつもはかっこいい岡田くん。
笑顔はかわいいよ?

「じゃーな」
そう言って岡田くんは教室のドアの前でグローブを自分の机に向けて投げた。
「俺天才♪」
なんて言っていたから見事机の上に着地できたのだろう。






岡田くんが走ってアタシを追い越す瞬間、目を閉じた。
その後、強い勢いで岡田くんの匂いがする。



ゆっくり目を開く。
こんなにもドキドキするよ。


その後また2人に抱きつかれた(笑)





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