幸せのかたち
数日後。
俺は父さん達と一緒に暮らし始めた。
一緒に暮らすようになって、
変わったことがいくつかある。
自宅はもちろん
(前は施設だったし)、
学校も遠いので
編入することになったし、
何もかもが新しい。

前の学校には入って一か月しか
経ってなくて、
友達も出来たてだったのに
すぐ離れることに
なってしまって、淋しかった。
その辺は父さんが謝ってくれたし、
俺もまぁ、いいかと思って今に至る。
メールだって出来るし。

そして一番大きかったのは
妹が出来たことだろうか。
婚約者さんの連れ子だから
血は繋がってないけど、
出会った最初の日から
ずっと喋っていた程
気が合って、嬉しかった。
名前は、さくら。
中学一年生だと言った。
すぐ俺になついて、
お兄ちゃんって呼んでくれた。
シスコンになりそうな
ぐらい可愛い。

お母さんのなぎささん。
お金持ちの家の
箱入り娘だったけど
反発して家を出た
じゃじゃ馬娘、と
笑いながら言っていた。
笑顔が可愛い人だ。
前の旦那さんと離婚して、
結婚した時に
家を勘当されていたから、
戻れずにさくらと二人で
一生懸命暮らしてきた苦労人。
そこで父さんに出会って
交際を重ねて婚約。
今に至る。

午後は荷解きに集中し、
夜は歓迎パーティを開いてもらった。
なぎささんの料理は
めちゃくちゃ美味しくて、
全部たいらげてしまった。
食べた後、これからの事を
父さんと話した。
学校は、この近くの高校に
編入する事になっている。
明日から早速登校で
バタバタだけど。
< 2 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop