幸せのかたち
「なるほどねぇー、彼女かぁ。」
「馬鹿、声がでけぇ。
絶対言うなよ?」
「解ってるよ。
口は固い方なんだから。」
「大丈夫かなぁ…?」
「あ、妹を信用できないの?」
さくらが、俺を睨んだ。


「そうじゃないけど…
何か不安でさ。」
「大丈夫だよ。
それに、うちのお母さん達、
そんな事で反対したり
なんかしないと思うけど…。」
「うん…それは
そうなんだけどさ。」
「だったら、何で隠すの?
おめでたいことだと思うけどな。」
「…っ…恥ずかしいんだよ!」
「もうっ、照れ屋さんね。」
さくらは俺の背中を、
思いっきりバンッと叩いた。
「痛ぇよ、さくら。」
「ごめーん。」
さくらは謝っているけど
顔は笑っている。
俺は呆れながらも笑った。
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