凍てついたプリンプリン市
あたしは空腹を抱えたまま服を着込む。

雪が降っている。

ラフィーはジュースを飲んでいた。

だいたい数日間ほどの辛抱だ。

ベータ星域で反物質が確保出来れば、だけど。

「ねえ、ラフィー」
「なんですの?」
「ソーラーセイルがプリンプリン市にはなかったけ」
「ありましたわね」
「それを使えない?」
「リアリス。残念ですがこの宙域内の微弱なプラズマをかき集めても打開策とはなりません」
「そっか」
「エネルギーを推進機に回しています。残念ながら反物質の備蓄が尽きた場合近傍の恒星に向かうこともあり得ます」
恒星近くならば、気象コントロールシステムを維持する電力が確保できるからだ。

「あるいは冷凍睡眠に入ることもあり得ます」とラフィー。

「ええ?」

「私も嫌ですわよ。蘇生率60%のコフィンの使用は」
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