貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~
 一度目の人生で獣人たちに目を向けていれば、病の原因も、もっと確実な薬の作り方もわかっていたかもしれない。あるいは病に発症する前に手を打てただろう。

「あなたは我々のために充分やってくれました。あとはゆっくりお休みください」

「でも薬を飲ませなくちゃ。あなたたちには危険なものなんでしょう?」

「ですが、これ以上無理をお願いするわけにはまいりません」

「ここまできたならもう変わらないわよ。あっ、でも私が飲ませるより薬を作り続けたほうがいいかしら?」

 相談した結果、やはりナディアは休むことになった。

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