貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~
 ひとりだけ状況を理解できていなかったが、残りの四人に引きずられて外へ出て行く。

 再び部屋の中はふたりだけになった。

「続けるか」

「みんなに変な気を遣わせちゃうからだめよ」

 部屋の外からメイドたちの興奮した歓声が聞こえる。

 後で根掘り葉掘り聞かれるのは間違いない。

 ちょうど中断したのをいいこといナディアはゲルハルトから離れようとするが、その前に首筋を噛まれた。

「だ、だめだって言ったのに」

「我慢した分だけつき合ってくれ」

 ゲルハルトは自分がどのくらい我慢していたのかを言わない。

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