国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~

本当は愛していたの? 今まで私を放置していた行動は不器用だっただけで、愛がないわけではなかったということだろうか。

期待で心臓がバクバクと鳴っている。ちょっと待って欲しい。頭が追いついていかない。私はとても苦しかったはず。我慢してひとりで彼の帰りを待っていて、家にいてもお互い仕事と育児に疲れてまともに会話もできなかった。好きだと言い合ったことももちろんなかった。こんな寂しい気持ちは耐えられないと悩みに悩んで、ようやく、離婚するという答えを出したはず。

それが、こんなに簡単に覆されようとしている。これからは大切にしてくれるということだろうか。劇的に変わって、幸せな毎日になるの?
そうじゃないなら怖い。駆け引きだらけの弁護士としての彼の顔を知らないから、愛の言葉が信じきれない。ここでまた振り出しに戻って、苦しい日々に逆戻りをする結末だってあるはずだ。

また苦しい毎日に戻ったらきっと抜け出せない。今回のように離婚をする決意が固まる保証なんてどこにもないのだ。
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