クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
逢和君は小さく寝息を立てて、その寝息に合わせて背中をゆっくり上下させてる。



よかった…ちゃんと息してる。

本の通りにはならなかったんだ…!




ほっと胸を撫で下ろしながら、つい逢和君のレアな寝顔に見入ってしまう。

…かわいいなぁ。

こうして見るとやっぱり整ってる。

イケメンだぁ……




…ん?

あれ?

私たち、こんな近い距離で寝て…!?



「……ん」

「!」



逢和君が目を覚ました。



あっ、は、離れないと!!

プチパニックになった私は慌てて保健室から飛び出した。



「っ、寧々…!?」


振り返ると逢和君も保健室から飛び出して、私の後を凄い勢いで追いかけてくる。


「!?」


私は訳もわからず、逃げる。


「寧々!待って!」
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