クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
「…なんか、神様が呪いたくなる気持ちわかっちゃったかもしんない」

私たちを眺めながら、しゃがんで頬杖をつく花乃ちゃんが言う。


「…うん。俺も。」

その隣で無表情のカベ君が、メガネを直して同意した。


「まーまー、治って何よりだよ。よかったね、寧々!」

爽やかな笑顔で私にアイコンタクトしてくれる姫ちゃん。


「うん…!」


素直に嬉しくて私も笑顔で頷くと、逢和君が抱きしめる腕に力を込めた。


「…もう結婚しよか?」


そしてとんでもないことを呟いた。


「ッ、え!?」


そしてパンクする私の頭。


「寧々。やめとけ。はやまるな。」

「そうだぞ、寧々介。チカはなかなかの変態だぞ。」

へ、へんた…?

「…大丈夫だよ、寧々。何事も慣れだから。」

しっかりとした口調で言う逢和君の笑顔は、相変わらず天使みたいにかわいい。
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