兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「優莉っ!」
コンビニの外。
蓮人と一緒に並んで歩き始めていた私の名前を修平に呼ばれて振り返る。

「これ、やる」
「え・・・」
「好きだろ?オレンジジュース。」
修平がそう言って私に渡してくれたのはオレンジジュース。
なぜ知っているのか疑問に思いながらも、修平から受け取る。

「これ、よかったら。」
修平は蓮人にも同じオレンジジュースを渡す。
「双子ってことは、好きな飲み物も同じかなって勝手に思って。迷惑だったらすみません。」
修平に蓮人は微笑みながら「俺も好きです。オレンジジュース。ありがとうございます。」と頭を下げる。
< 139 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop