そしてきみは朗々と未来を語った(詩集)

栄光

「栄光」


栄光に舌を這わせる
かつて甘かったはずのそれは
すでに味を失い、形は崩れ始めていた

あまりの美味しさに
来る日も来る日も持ち歩き、
見せびらかし、味わい続けた
わたしのせいだ



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