ドーナツの穴になりたかったの(詩集)

矢印

「矢印」



昼間ね、空を見上げてみたら、矢印みたいな雲が浮かんでいたの。あの矢印の先にはどんな素敵なものがあるんだろうね、って。きみに聞いてみたくなったんだよ。きっときみは目を細めて楽しそうに笑って、矢印の先にあるであろうわたしが好きなものを、いくつも挙げてくれただろうね。



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