ぼくらは薔薇を愛でる
<あとがき>

お読みくださりありがとうございました。
これは数年前からずっと考えてたもので、
最後まで書き切ることができました。

私の身体にも生まれつきの痣があります。

腕、胸、瞼、太もも、ふくらはぎと、
あらゆるところに、とても薄い、
ヴェールのように広がる痣があります。

今は隠すこともしていないし
なんとも思っていません。

ただ、「お前のそれなんだ、気持ち悪い」と
言われた瞬間は今も頭に残っていて、
何度も思い出します。

時はだいぶ経っていて、
言われたのはたった一度だけなのに、
何回も思い出してしまうんです。

その度に泣いたりする事はないんですが、
未だに思い出すという事は
傷ついていたという事に他ならないな、と
気がついて、半ば自身を慰める意味も込めて、
挑戦して書いてみたお話でした。

数多ある作品の中から拙作を見つけ、
読んでくださった方々の、
日常の中のほんの少しの楽しみになったなら
これほど嬉しいことはありません。
拙い文章、わかりにくい言い回しなど
あったかと思いますが
お付き合いいただき感謝申し上げます。


星影くもみ
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