俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「プッアハハハハッ。なるほど、大学時代の暁を知っていて、反対されたと?」

「まあ……。結局は、今後の暁くん次第なんですが」

「成宮さん。お兄さんの気持ちは痛いほどわかりますよ」

「駿!!」

 今まで黙っていた暁が声を上げる。

「暁、自業自得だろう?成宮さんに出会うまで、女性に対する態度は褒めれたもんじゃなかった。地道に信頼を取り戻すんだな」

「わかってるよ」

「俺が一番心配だったブラコンの璃々ちゃんが、成宮さんに懐いているのが奇跡だよ」

「璃々ちゃん美人さんですよね。あれから、マメに連絡くれるんです」

「はあ!?璃々と連絡取っているのか?」

「えっ?ダメなの?」

「ダメではないが……」複雑な表情になる。

「成宮さん、気にすることありませんよ。自分の妹にヤキモチ焼いてるだけですから」

「駿!」

 図星をつかれ慌てる姿は新鮮で面白い。駿は、未だに暁の今の姿が信じられない。

 暁がこんなに女性の一挙手一投足で、慌てふためく姿が見れるなんて、夢を見ているようだ。
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