俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 念には念をと、マンションからは時間差で別々に出た。芹より後に出ても、車が先に着く。

 芹が飲み物を買って車に乗り込む。周辺を気にするが怪しい車や人影はない。悪いことをしているわけではないが、騒ぎになるのを避けるためには仕方ない……。

「おまたせしました」

「歩かせて悪かったな」

「全然。健康のためにも歩かなきゃ」

「じゃあ行くか」

「うん。楽しみ」

 一泊のプチ旅行に芹のテンションは上がる。彼氏とデートも初めてなら、彼氏と旅行など考えたこともなかった。

 もうすぐフランスにも連れて行ってもらえるし、堂々とコスプレができる。

 フランスなら人目を気にせずコスプレが出来ると張り切る芹だが、実際は……。

 車は、高速に入り、都会からは離れていく。窓の外を眺めて、目についた物に反応していく芹が可愛くて、運転しながら触れたいのを我慢する。

「次のサービスエリアで休憩するか?」

「うん。運転疲れてない?」

「全く。芹といると退屈しないし、疲れを感じないよ」

「それなら良かった!」
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