俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 呼び掛けに応じ、手を振ると更には絶叫が響く。

「さあ、コスプレパーティーの始まりです。最後までお楽しみ下さい!」

 会場全体が、完璧なコスプレをした人から、少し仮装した程度の人まで、このパーティーを一緒に楽しみたい人で溢れている。

 本来は、ステージでのイベントを楽しみつつ、近くの人と記念写真を撮ったり楽しんでもらうはずだったが、みんなカメラをステージに向けている。

 ステージでは、他にもクオリティの高いコスプレイヤーが登場するも、芹奈人気は凄まじい。

 マスコミのカメラも多数ある。フランスのみならず、暁の正体を知ると更に大騒ぎになるに違いない。

 イベントも後半になると、芹奈の写真を撮っていた人達がざわつき出す。

 暁の存在は、芹と並ぶとコスプレとしてセットで違和感がないが、時間が経ってもずっと離れない。

 芹を撮ると必ず隣に写る。

 イケメンだが何者だ?と聞こえてくる。
< 251 / 253 >

この作品をシェア

pagetop