先生、私がヤリました。
八月のある朝でした。
ハヅキくんが私に言ったんです。
「おねーちゃん、今日ケーキ食べるの?」って。
「ケーキ?」
「うん。」
「食べないよ。」
「ママは食べるって。」
その時、初めてハヅキくんのほうからママの話をしたように思います。
「ママが?今日?」
「うん。クリスマスした。雪が降ってたよね?パパに次はいつケーキ食べれるのって僕聞いたんだ。そしたらね、ママがおいでってテレビの下にある箱からね、アレに似てるやつ取ったの。」
ハヅキくんが指差したのはチェストの上に置いてる卓上用のカレンダーでした。
「今日もシール貼った。」
「うん。」
シールっていうのは、カレンダーの日付の所に毎日ハヅキくんに貼らせていた物です。
うちに来てから何日目か、今日が何月何日なのかちゃんと分かるように。
シールの数が多いほどハヅキくんへのご褒美が素敵になるよって言って。
ハヅキくんは毎日シールを貼るのを楽しみにしていました。
動物とか星とかニコニコマークとか色んなシールを準備して、そのシールを選ぶのも楽しそうでした。
ハヅキくんが私に言ったんです。
「おねーちゃん、今日ケーキ食べるの?」って。
「ケーキ?」
「うん。」
「食べないよ。」
「ママは食べるって。」
その時、初めてハヅキくんのほうからママの話をしたように思います。
「ママが?今日?」
「うん。クリスマスした。雪が降ってたよね?パパに次はいつケーキ食べれるのって僕聞いたんだ。そしたらね、ママがおいでってテレビの下にある箱からね、アレに似てるやつ取ったの。」
ハヅキくんが指差したのはチェストの上に置いてる卓上用のカレンダーでした。
「今日もシール貼った。」
「うん。」
シールっていうのは、カレンダーの日付の所に毎日ハヅキくんに貼らせていた物です。
うちに来てから何日目か、今日が何月何日なのかちゃんと分かるように。
シールの数が多いほどハヅキくんへのご褒美が素敵になるよって言って。
ハヅキくんは毎日シールを貼るのを楽しみにしていました。
動物とか星とかニコニコマークとか色んなシールを準備して、そのシールを選ぶのも楽しそうでした。