何度だってキミに、好きを届けたくて。
第1章

密かな恋心。

「ごめん」

「……っ、」

「ごめん。気持ちには応えられない」



目の前が真っ暗になった。

明るかった夕日が、くすんだように感じる。

目の前にいる彼の表情は戸惑っていた。


「女の子として意識したことなくて」

「っ、」

「その、なんていうか。恋愛対象として見ていなかった、から」




女の子と意識されていなかった。

その言葉がぐさりと胸に刺さった。


私の人生最初の告白。

2年間の片思いは、儚く散った。
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