何度だってキミに、好きを届けたくて。
なんで校長室?

私が呼ばれたのは職員室で、氷室先生が私に用事があるんじゃないの?

校長先生が私に話があるってこと……?


私、悪いこともしていないし、問題も起こしてないよね?

氷室先生と校長室に行く理由が分からない。

自分が思い出せないだけで、なにかやらかしちゃったかな……。


私は不安を抱えながら、職員室の隣にある校長室の前へと立った。

氷室先生が扉をノックする。



「どうぞ」



中から校長先生の声がして、氷室先生が校長室の扉を開けた。



「失礼します」

「おお。待っていたぞ」



私は氷室先生の後に続いて、校長室に入った。


椅子に座っている校長先生と、机を挟んで対面する私と氷室先生。

悪い意味でドキドキしながら校長室に入ったが、校長先生は私の想像とは裏腹に笑顔だった。
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