何度だってキミに、好きを届けたくて。
「乃亜、瀧本さん。おはよ!」

「……はよ」

「おはよーっ」

「お、おはようっ。春佳くん、体調は大丈夫?」

「うんっ。もう平気!」



それならよかった、とほっとする私。

部活の朝練も参加しているみたいだし……。

部活終わりなのか、春佳くんたちは首にタオルをかけていた。


春佳くんが私の机の上を覗き込む。

机の上には真っ白な原稿用紙。

私は苦笑しながら、自分の髪の毛に触れた。



「まだテーマが思いつかなくて、真っ白なんだよね」

「フリーテーマって難しいよなぁ」



そんなことを言う春佳くんも一緒にテーマについて悩んでくれた。

眞尋くんも意見は言ってくれるけど、やっぱりペンを進めることはできなかった。


……最終的には、自分でテーマを考えて作文を書くしかない、ってことだよね。
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