いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜
認めるよ、ここが___って。

認めるよ




見慣れない道を歩く。



人があまり居なくて、あのときの孤独さを思い出す。




なんの変哲もない町並み。だけど、私にとってそれは、とても恐ろしく見えた。



静かで、太陽光が眩しすぎない程度で地面をきれいに照らしている。



「…瑛蓮、か。」


全国No.1暴走族。信頼することを絶対とし、裏切りを断じて許さない。


眉目秀麗な者たちが集まっている。


信頼……ねえ。


その言葉の重みを、分かっているのかな?


でも、あのときの人たちは、キラキラ輝いていた。光をともしていた。


強く、自身に満ち溢れていた。


あそこの中に、入れたら……私も、あんな風になれるの、かな。


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