いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜
第1の目的地
久遠「もとは俺の褒美なのに…。」
「…うん。ごめん。」
怜「やーいやーい!抜け駆けしようとしたバツだよーだ!」
「社会人なのに…大人気なさすぎ…。」
天根「俺らがこうなるのは紗綾ちゃんだけだからね。」
宗谷「そうですよ。そこらへんは認識しておいてくださいね。」
「えー、信じられない…。」
怜「それじゃ、一番最初の行き先へ、レッツゴー☆」
リムジンに乗せられて、走り出す。
どこに行くんだろう。
そして、数分後についたのは、
「……わあぁぁ!!すごい!!5つ星ホテルだ!ここってたしか、怜のスイーツがビュッフェで食べられるんだよね!?」
お金を払えば誰でも入れるけど、あまりにも高いから、結果としてお客は一定の人たちだけ。
世界的なパティシエである怜の作品が唯一たくさん食べられる場所。
宗谷「ここで今日の朝食を取ります。」
「いいの!?」
宗谷「もちろんです、好きなだけどうぞ。」
「やったー!」
怜「無理しないでね?戻っちゃうんでしょ?」
「…最近、食べる量を増やして胃をなれさせてるんだ。だから今はね、ご飯一膳くらい食べられるようになったんだよ!」
怜「体調が悪くなったら言ってね?ぼ・く・に!!」
「?? うん、わかった。」
ソファに3:2で座って、とりあえずみんなに朝食を取りに行ってもらった。私は席を取っておくんだ。
みんな残るって言ってくれたけど、断った。
スマホをいじって待つ。
楽しみだな〜。