いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜
自分じゃない自分を作る
その日以降、高校を卒業したら皆は族をやめて社会人に。
私はみんなと連絡は取っているけど会っていない。
そして、ほとんど何も食べていない。
食べても、戻るだけ。
ヨーグルトをひとくち食べて、4分の1にカットされている食パンを一口かじる。
それが私の食生活になってしまった。
友達に心配されたくないから、声フェチという役を作り、空元気をさとられないくらい明るく過ごす。
とにかく役を作った。腰を抜かした演技をしたり、顔を赤くしたり。
私、一体何してるんだろう。