いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜
鈴木紗綾…確か、今年の二年特進科の在校生代表挨拶をした女か。
特進科の代表あいさつをするということは、相当頭がいいやつだ。
もっと落ち着きのあるやつかと思っていたが…なんなんだ?
放っておけばなにもないところで転びそうなほどアホそうなやつじゃないか。
小動物だな。
すぐ赤面し、考えていることが丸わかり。感情豊かなやつ。
不思議と、今までのような不快感がない。
とりあえず校門まで案内し、早速ころんだこいつを受け止める。
…こいつ、ほんとに何もない所で転んだぞ。まじかよ。
そして、さっさと家にかえして俺も一人暮らししている家に帰った。
〈朝都side end〉