真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛

これは恋だ



 ぽわ~ん。


 意識がぽわぽわして体が動かない。


 もうそろそろ起きないといけない時間なのになぁ。


 夏休みだからってアラームをセットしてないから、ついついダラダラ過ごしちゃうね。


 重たい体をのそりと起こすわたしは、ホラー映画の脅かし役にぴったりな姿をしてるはずだ。


「んう~……」


 伸びをして脳を覚醒させる。


 だけどやっぱりぽわぽわして、まだ目がちゃんと開かない。


 意識がある内に顔洗っておこ~っと。


 ふらふらしながら顔を洗いに行こうと思ったら、スマホに着信が来た。


 誰からなのかよく見ずに出てしまう。


「は~い、もしもし~」

『める、たすけて……っ』


 カッ! 一瞬で目が覚めた。


 木葉ちゃん!?


「ど、どうしたのっ?」

『あっ、あっ、ありありありあっ』

「有明くんがどうしたの?」

『ここに、いるのっ!』

「ここって?」

『海、にっ……!』


 あ、なんだ。海に遊びに行ったら有明くんも来てたってことだね。


 確かに有明くんの妹さんが水着を買っていたから、家族で行くことは考えられた。


 それがたまたま木葉ちゃんと被ったんだ。


「それで? わたしは何を助けたらいいの~?」


 今から海に行くのは、時間がかかりすぎると思うなぁ。


 何かアドバイスすればいいのかな?


< 132 / 167 >

この作品をシェア

pagetop