円満な婚約破棄と一流タンクを目指す伯爵令嬢の物語
「おまけに敏捷性を活かすために軽装備だから、油断したり咄嗟の判断ミスでうっかり一発当たるだけで即死する危険もある。通常、タンクには必ず回復役がついて、常に回復魔法と防御魔法をかけつづけてサポートするんだが、回避系は動き回るから魔法を断続的にかけ続けるのは難しいんだよな」
「回復魔法に頼れないなら純度の高い回復薬を携帯しておいて、ガブ飲みしながら回避を続ける感じかしら?」
「なんか、回避系タンクってコスパが悪そうだな」
スタンが呆れている。
「コスパが悪いだけじゃない、仲間からもあまり感謝されない」
なんですって!?
「通常のタンクだと、敵の攻撃を食らいながら耐えている姿がかっこいいと言われるし感謝もされるんだが、回避系はふざけた挑発行為を繰り返しながらヒラヒラ跳ね回るわけだから、かっこいいというよりは『ヘンな動き』と笑われるし、命の危険は回避系のほうが高いにもかかわらず動きの軽さのせいで性格まで軽いと思われがちで周りから感謝もされないってわけだ」
なによそれ!
でも納得だわ。
普通のタンクのイメージは歯を食いしばって耐え忍ぶ寡黙な男、かたや回避系タンクのイメージは生意気な笑顔で奇妙なステップを踏む遊び人って感じかしら。
じゃあ星3の回避系タンクなんて、このご時世では究極の役立たずじゃないのっ!
「ねえ、回避系ではなくて、通常のタンクにわたしがなれる可能性はあるかしら?」
兄二人は顔を見合わせた後、同時に言った。
「「ないな」」
いやあぁぁぁぁっ!
「回復魔法に頼れないなら純度の高い回復薬を携帯しておいて、ガブ飲みしながら回避を続ける感じかしら?」
「なんか、回避系タンクってコスパが悪そうだな」
スタンが呆れている。
「コスパが悪いだけじゃない、仲間からもあまり感謝されない」
なんですって!?
「通常のタンクだと、敵の攻撃を食らいながら耐えている姿がかっこいいと言われるし感謝もされるんだが、回避系はふざけた挑発行為を繰り返しながらヒラヒラ跳ね回るわけだから、かっこいいというよりは『ヘンな動き』と笑われるし、命の危険は回避系のほうが高いにもかかわらず動きの軽さのせいで性格まで軽いと思われがちで周りから感謝もされないってわけだ」
なによそれ!
でも納得だわ。
普通のタンクのイメージは歯を食いしばって耐え忍ぶ寡黙な男、かたや回避系タンクのイメージは生意気な笑顔で奇妙なステップを踏む遊び人って感じかしら。
じゃあ星3の回避系タンクなんて、このご時世では究極の役立たずじゃないのっ!
「ねえ、回避系ではなくて、通常のタンクにわたしがなれる可能性はあるかしら?」
兄二人は顔を見合わせた後、同時に言った。
「「ないな」」
いやあぁぁぁぁっ!