お願いだから、溺愛しないでっ! ー完璧な お嬢様を目指したいのに、家族&イケメン 毒舌 執事さんからの、甘すぎる溺愛が止まりませんっ!!    ー1ー

 ーその日から。

 テリル家の面々は、

 「完璧 令嬢」

 ーを目指そうとするマレンに、何故か、とても甘くなった。

 ーそれに対し、この家に仕えている使用人達はー非常に驚愕し、戸惑っていた。

 ー事の次第を静かに見守り、何やら考察している、エリート執事ーアークとは違って…。

 しかしー何故か、マレン以外の家族に、マレンが溺愛されている件に関して…
 最も、困惑しているのはー。

 「…マレン、何か、欲しいものはない?
 このお姉様が、何でも買ってきてあげるわよー!!!」

 「…お姉様、そんなお気遣い頂かなくとも…!!
 私は全然、大丈夫ですからぁ!!」

 ーテリル家 長女 ルオンに、グイグイと迫られている、美少女ー当の本人である、マレンであった。

 ー昨日からコロリと変わった、姉や兄、父の視線にーその甘さに…マレンは、眉間に皺が寄るほどに、困り果て、理解しかねていた。

 (…もしや…!
 私が完璧じゃないせいでーお父様達に、影で嫌われていて…)

 彼らの逆恨みを買ってしまい…父と兄、姉に…後で復讐ー壮絶ないじめーを、受けさせられるのではっ…!? 
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop