鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「いらっしゃいませ、コルモロン様」

 コルモロンは、人気が薄れつつあるフクロウをこよなく愛する、愛好家である。

 今日もその肩には、相棒であるワシミミズクのレディ・エルが堂々たる風格で鎮座していた。

 シュエットを見て、ワシミミズクが「ホゥ」と鳴く。

 主人に似て、礼儀正しい子なのだ。

「いつものものでよろしいでしょうか?」

「ああ、よろしく頼む」

「かしこまりました」

 シュエットはペコリと会釈して、席を外す旨を伝えた。
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