鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
 何をするのだと涙を浮かべて睨むシュエットに、エリオットは悲しそうだ。

「まずは、話を聞いて。それでも嫌だというなら、大嫌いだって言って良いから」

 こくりと頷いておとなしくなったシュエットから、エリオットは手を離す。

 乗り出すように手を伸ばしていた彼は、椅子へ座り直しながら持っていた書類をシュエットへ差し出した。

「まずは、これを」

 読めということだろうか。

 渡された書類をそっとめくる。

 一枚目、二枚目、三枚目……読めば読むほどに信じられないようなことが、書類に書いてあった。
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