禁じられた恋はその胸にあふれだす
愛し合うのに時間はかからない
毎週水曜日は、お店の定休日にした。

理由は、お客さんの数が少ないから。

そして、その日は。

悠真君と散歩したり、時には花火をしたりして、楽しんだ。


「悠真君。あれ見て。綺麗だね。」

「本当だ。」

同じ花を見て、同じく綺麗って言える仲だった。

悠真君からは、甘い香りがした。

しばらく、男の人の匂いなんて嗅いでいない。

私ってば、欲求不満かな。


「一花ちゃんは、彼氏いないの?」

不意に、悠真君が聞いてきた。

「いないよ。って言うか、こっち帰って来てから、仕事ばっかだし。」

声を掛けてくれる人はいても、本気になれない。

そのうち、声を掛けてくれる人も、いなくなった。

「悠真君は?彼女いたりして。」

「いないよ。」
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