恋の暴露大会
なんて遥斗は言うけどきっとその言葉は私を1人の女の子として向けた言葉ではなくて幼なじみとしてでの言葉だと思う。なのにドキドキと鼓動がうるさくてもっともっと好きになってしまうけどそれと同時に、由奈先輩が何度も蘇る。

「遥斗には由奈先輩がいるのに私にそんなこと言うなんて勝手だよ…」

心にも思っていないセリフが出てしまって一瞬で後悔するけどただ、今の状況が辛くてここから逃れることに必死だった。

「由奈先輩と結ばれるといいね」

硬直する遥斗にただその一言だけを言って私は静かに家の中へと入っていった。部屋に戻るとベッドに倒れ込んで涙が枯れるまで泣き続けた。
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