溺愛の形・わがままな純愛・後日談(エピローグとプロローグ)
もしかして、あの小柄で人の良さそうなマスター、
あの、おっちゃんが旦那なんかい?

「また、私をだまそうとしたな、ケイレブ?」

サリナス殿下は、眉をひそめて、
また、はめようとしたな
というように、ケイレブを見た。

「マーガレットは、孫もいるのです」

ユリアの追加情報に

「ああ・・まったく・・」
サリナス殿下は、あきれはてたように、ケイレブを見た。

「フェンネル嬢、こういう男なのですよ。
信じない方がいい」

ケイレブは、全く動じないで

「マーガレットは太古の昔、
美人だったはずだが。
それにサリナス、
俺は、お前さんの黒歴史を知っているぜ」

サリナス殿下は、
苦笑いをして、肩をすくめた。

「私の黒歴史は、ケイレブ、
君がいつも関わっているのだが」

ケイレブは、ユリアの手を握った。
「過去の事はとにかく、
俺は今後、フェンネル領で商売をする。

知っているか?
フェンネルの土地は、貴重な薬草が多い。
薬の調合なども、独特の物があるんだ。
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