魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)

フェンネル領の秘密

サリナスは、ふふと笑い
「できるだけ早く、婚姻の儀をあげる。
フェンネルとつながれば、
この国の防衛も強固だしな。
ドラゴンは、最終秘密兵器になる」

「いやいや、マギーは、
そう簡単には動かせんぞ。
それに、レリアはまだ、ガキだ。
王妃は無理だろう」

ケイレブの言葉に、
そばにいたユリアも、深くうなずいた。

サリナスは、考えがあるというように
「表向きの王妃は、
ユリアちゃんにやってもらう。
レリアの髪の色に染めて、
伏し目がちにすればいいだろう。

レリアが、ちゃんと王妃役が
できるようになれば、チェンジだ。」

「えーーーーっ、えーーーーと、そんな話聞いてないぜ!!」
ケイレブが慌てて、反対したが、

「わかりました。
レリアの教育は、私にお任せください」
ユリアが、スカートの裾をつまんで、優雅にお辞儀をした。

「もしかして・・もしかして、
ユリアちゃんも・・
魔女なのか・・?」
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