彼の指定席


何日も、何週間も過ぎていって……。


あたしは諦めずに、いつものように窓の外を見る。



あのゲーセンから出てくる彼。

道路を渡って、こっちに向かって来る彼。



きっと、今日こそは……。

明日はきっと……。



毎日、毎日、そう強く願いながら……

あたしは彼を待ちながら……


笑顔で仕事をしている。


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