彼の指定席


店長、ごめんなさい。

あなたの部下は、勤務中に、しかも常連のお客様に愛の告白なんかしているんです。




「いま言ったこと、本当?」



確認するかのように、増永さんは聞く。



あたしは、こくりと頷いて、



「本当です。ずっとずっと、好きでした」



素直に自分の気持ちを告げたんだ。




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