Love Sweet December甘い甘い12月の恋
バレてたの?


うそ…他の人も──
拓斗も気づいているのかな?

 
私の気持ち…


「いつか俺に振り向かせてみせるから…
覚悟しとけよ!」



「う──ん……」


頭がポーっとする…


拓斗に告られたわけじゃないのに…
なぜか幸せな気分になれた。


「携帯出して?」


「へ?」


「クスクス…
また──間抜けな声出したな…」


「だからっ!!年上をからかうんじゃありません!!」


「いーから!!携帯出すの!!」


「はっ──はいっ!」


裕也君の声に反応して
思わずポケットから携帯を出す。


彼はヒョイと私の携帯電話を取り上げて
自分へ電話をかけた…


あっ…番号教えちゃった。

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