あたしのだから!
ごめんね。
‐高校を卒業してしばらく経った頃、生理が遅れている事に気づいた。

その時、彼氏と別れていたあたしは、孝文(たかふみ)としかしていなかった。

すぐに孝文に連絡して、生理が遅れている事を言うと、

『なな、もし妊娠していたら俺と結婚して、子どもを産んでほしい』

びっくりする事を言われた。

結婚…!?
子どもを産む…!?
あたしが!?

いやいや、待って。
あたし、正看の学校に受かって、4月からは看護学生だよ?

「無理、中絶するよ、あたし」

キッパリと孝文に言う。

「あたしが春から正看の学校に行くって知ってるよね…?」

『…子どもが可哀想って思わないの?』

怒っているのか、いつもより低い孝文の声。
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